概要
Windowsパソコンとレーザプリンタの普及により、簡単にバーコードをデザインし手持ちのレーザプリンタで印刷できるようになった。従来は、特別にデザインした印刷プログラムを開発し、バーコードプリンタを購入しないとバーコード印刷できなかった訳であるから、画期的なことである。このようにエンドユーザが、Excelなどのパソコンソフトと連携して、誰でも簡単にバーコードが作成できることを、Easy Barcodingという。
また、Windowsのプリンタドライバをサポートしたバーコードプリンタが登場したことにより、バーコード作成ソフトが使用できるようになったので、ユーザは、レーザプリンタとバーコードプリンタを目的に応じて使いわけることができるようになった。これにより、バーコードプリンタをメーカに関係なく自由に選択できるというバーコードプリンタのオープン化も実現した。
Windows プリンタによるバーコード作成の問題
プリンタドライバによる印刷の場合、バーコードの精度が問題になることがある。その理由は、バーコード作成ソフトでバーとペースの幅を計算して、その理論値をプリンタドライバに渡すと、プリンタドライバは、その計算値にできる限り近い寸法で印刷しようとプリンタドットをコントロールするからである。例えば、300DPIのプリンタで0.21mmの細バーを印刷するときのプリンタドライバの働きを考えてみよう。300DPIのプリンタのドット幅は0.085mmあるので、細バー幅の理論値が0.21mmの場合は、2ドットの0.17mmか3ドットの0.25mmを交互に印刷して、細いバー幅の平均値が0.21mmになるように調整する。これにより、バーコードの全長は、殆ど理論値に近い印刷ができるかもしれないが、1本づつのバーの幅を見るとバーコードと言えないものが印刷されることになる。
これをバーコードプリンタのように正しいバーコードで印刷するためには、理論値に近づけながらも、プリンタ解像度の整数倍の範囲でバーの幅を印刷できるようにしなければならない。例えば接続されているプリンタの解像度の情報を自動的の検知し、再度、ドット幅で計算し直した値をプリンタドライバに送るようにすれば、バー幅の勝手な調整は行われないので、正しいバーコードを印刷することができるのである。BarStar Proは、このバー幅をプリンタ解像度の合わせる機能を有している。