高い信頼性
一次元シンボルは、バーをどこでも横切るようにスキャンさえすれば読み取ることができるので、バーのどこかに傷や汚れがあった場合、そこを逃げてスキャンすれば読み取れる。このシンプルな仕組みの冗長性が、バーコードの高い読取率と信頼性を創出している。
また、万一、汚れや傷によりバーが1本多くまたは少なく入力されたとしても、そのパターンのシンボルキャラクタが存在しない限り読取不能になるので、誤読になりにくい。これをセルフチェック機能と言う。誤読は、大きなシステム障害に繋がるので、システム的には誤読より読取不能になる方が良い。なぜなら、読取不能は、単にシステムを停止させるだけで事故に繋がることはなく、また、目視文字によりキー入力するなどリカバーできるからである。。
バーコードの走査ライン
高い操作性
バーコードは、光学的に読み取るので、接触でも遠隔でも運用に応じた方式で読み取ることがでる。レーザ式は、数メートルまでの遠隔読取やPOSで見られるように多方向読取もできる。CCD式は、バーコードにタッチするだけで読取でき、同じCCDでもリニアイメージャ式は遠隔読取ができる。また、ペン式は、小型で、軽くバーコードをなぞるだけで読取できる。二次元イメージャ式は、シンボルの方向に関係なく読取でき、文字認識やイメージ取得(デジカメ)にも利用できる。このようにバーコードリーダは、様々な読取方式があり、操作性、予算、使用環境等により幅広く選択できる。また、シンプルな読取システムによりRFID(ICタグ)に比べ安価である。
安価なメディア
バーコードは、紙をメディアにしているので、メディアの作成が容易でしかも安価である。パッケージ印刷などのソースマーキングでは、バーコードを印刷するためのコストアップは殆ど無い。また、バーコードプリンタで作成する場合でも、ラベル、リボン、トナー、インクの費用のみで済み、また、紙以外にプラスチック、金属、セラミック等にも印刷することができるので、厳しい環境でも使用することがでる。さらにリライタブルペーパーでは、バーコードの書き換えが可能である。
バーコードは、レーザマーキングなどによるダイレクトマーキングも可能である。ダイレクトマーキングは、金属やプラスチックへのマーキングが可能であり、長期的に読み取ることができることから部品管理などに利用されている。
バーコードを携帯電話の画面に表示して個人認証に使用されている。このようにディスプレイをバーコードメディアとして利用すれば、書換えが可能なバーコードメディアとして生産指示書やメニューシートの代わりに使用することができる。