感熱式RFIDリストバンド WO-03Dを10月から販売開始
感熱式RFIDリストバンド WO-03Dを10月から販売開始
RFIDプリンタによるオンデマンド発行に対応
自動認識システム開発のアイニックス株式会社は、中国上海のファウエン社のRFIDリストバンド WO-03Dを10月より販売開始しました。RFIDリストバンドは、RFIDプリンタで印刷とデータ書き込みをオンデマンドで同時に行うことができます。ダイレクトサーマル式のため、印刷にインクリボンが必要なく安価に印刷できます。
従来、医療現場では本人確認のためのネームバンドとして名前や性別と識別用のバーコードが印刷されたリストバンドが利用されてきました。リストバンドは投薬ミスや患者の取り違いミスを防ぐために有効である一方で、長期の使用による印刷品質の劣化で読み取りできなくなることや、目視あるいはバーコードリーダで直接確認しなければならないといった課題がありました。RFIDリストバンドは、ICタグの内部に情報を保存するため劣化の心配がない他、数十センチの距離から読み取ることができるため、布団の上から読み取ることができます。リストバンドは、医療現場における患者認証だけでなく、イベントの来場者やスタッフの管理にも適しています。
RFIDリストバンド WO-03Dはビニール素材を使用しているため、柔らかな装着感を実現しています。固定は粘着テープ式ですので長さを自由に調節することができます。また、スナップ固定のような違和感や、スナップの誤飲によるトラブルもありません。使用温度は-30℃から+50℃で、防塵・防滴性能はIP65ですので、入浴時の装着にも対応することができます。
RFIDプリンタに対応しているため、バーコードや文字の印刷と同時に、ユニークなIDをRFIDに書き込むことができます。印刷は感熱方式ですので、インクリボンの交換や在庫管理といった煩雑さが必要ありません。タグは皮膚から0.5mm以上離れていれば読取可能で、読取距離は皮膚とRFIDタグの隙間が離れているほど長くなり、0.3mから1mの距離で読み取ることができます。
RFIDリストバンド WO-03Dはオープン価格ですが、参考価格は1巻(100枚)で13,800円です。医療機関の他、イベントなどのサービス業等を対象に初年度10万枚の販売を見込んでいます。