無線で書き換え可能な電子ラベルSoluM ESLを12月より販売開始
無線で書き換えできる電子ラベルSoluM-ESLを12月より販売開始
電子ペーパーにより1日2回の更新で5年間使用可能
自動認識システム開発のアイニックス株式会社は、韓国SoluM社の電子ラベルESL(Electronic Smart Label)を12月より販売開始します。SoluM社は、2015年9月にサムスン電機ESL事業部がスピンオフして設立された会社で、過去5年間に全世界で4,600万台の導入実績があり、出荷量は世界第2位です。
電子ラベルESLは、表示部に視認性の高いE-ink社の電子ペーパーを採用した無線表示器です。表示サイズは1.6インチから13.3インチまで8機種あり、LED付、LED+押しボタン付も用意しています。電子ラベルのデータ更新は全て無線で行うため、電源工事の必要がなく、自由な設置が可能です。また、文字、数字に限らず、イラストや写真などの表示も可能で、黒/白の他に黒/白/赤および黒/白/黄の表示にも対応しています。赤色や黄色は、期限切れ、危険物、急ぎ対応品など、現場への注意喚起等に便利です。
電子ラベルESLは、スーパー、小売業における値札を電子化した電子棚札として誕生しました。これは、売価変更の際に生じる表示ミスを解消し、値札貼替作業と印刷コストを削減します。現在、その活用範囲は工場、倉庫、事務所、病院等にも広がり、現品票、作業指示書、カンバン、棚札、ロッカー名札、患者名札等の代用として使用されています。また、電子ラベルに搭載されたLEDを点滅させることにより製品の探索時間を削減することや、出荷する棚を指示することができます。電子ラベルESLは、昨今の課題である人手不足やペーパーレス化の解決方法の一つとして期待されています。
ESLに搭載されたLEDは、赤、緑、黄の3色点滅できるため、複数人による作業や作業の進捗状況を色分けする用途等に利用できます。押しボタンは、ピッキング作業終了時のLED消灯、表示画面の切り替え、現場で問題が生じた際の上位システムへの通知などに利用できます。電子ラベルESLは、ゲートウェイ(専用無線基地局)によってデータが更新されます。これは、半径25mの範囲をカバーし、1台で最大5,000台のESLを管理することが可能です。
ESLおよびゲートウェイの価格は、オープン価格ですが、2.9インチLEDボタン付ESLの参考価格は8,000円、ゲートウェイの参考価格は15万円です。また、データをリアルタイムに更新するためには、上位システムと連携し、ゲートウェイを制御するためのESLサーバが別途必要です。初年度3,000万円の販売を見込んでいます。