カルビーのスマートフォンアプリ「カルビー ルビープログラム」にScanditが採用
― 「折りパケ」の二次元コードのスキャン精度を向上し、ユーザビリティを大幅に改善 ―
Smart Data Captureのリーダーであるスキャンディット合同会社とアイニックス株式会社は、カルビー株式会社が提供する自社初のスマートフォンアプリ「カルビー ルビープログラム」(以下、ルビープログラム)の二次元コードスキャン機能に、Scandit Smart Data Captureプラットフォームが採用されたことを発表しました。
カルビーでは2020年9月に自社初となるスマートフォンアプリ「ルビープログラム」を発表し、お客様とのコミュニケーションを進化・深化させています。「ルビープログラム」は、お客様が購入した商品の空き袋に印字されたシリアルコードと二次元コード(DataMatrix)が表示されるよう、指定の方法で小さく折りたたんだ「折りパケ」を撮影することで、特典ポイント(ルビー)を貯めることができるアプリです。これにより、同社は購入された商品の特定と消費の確認が可能となり、消費者キャンペーンへの活用や、お客様の購買情報をもとにしたコミュニケーションができるようになりました。
しかし、パッケージの性質上、印字されたコードが歪みや光の反射などにより、アプリ発表当初に使用していたライブラリではDataMatrixをうまく認識できないことがありました。そこで、カルビーではユーザビリティを向上するため、より精度の高いデータキャプチャ技術の導入が必要と判断し、製品の検討を開始しました。比較検証を行った結果、DataMatrixを高性能に読み取れるデータキャプチャ精度に加え、OCRや拡張現実(AR)といった機能の拡張性がありソフトウェアとして利用用途が幅広いこと、そして問い合わせへのスピーディ且つきめ細かな対応といったサポート体制を評価し、2021年3月にスキャンディットのScandit Smart Data Captureの導入に至りました。
スキャンディットのデータキャプチャ技術を活用することで、「折りパケ」の読み取り精度の改善に加え、キャプチャしたDataMatrixを青色のARで視覚的に表示できるようになり、ユーザビリティの向上にもつながりました。
Scandit Smart Data Captureの採用について、カルビー株式会社マーケティング本部 CXデザインチーム マネジャー 関口 洋一様は次のように述べています。「アプリを介したお客様とのコミュニケーションの入り口ともいえるデータキャプチャの課題が解決されたことは、ユーザビリティの向上に直結しました。DataMatrixのスキャン精度だけでなく、画像認識したことが画面越しで表示され、どこを読み取っているのかが分かりやすくなったことは、カルビーが目指すUXにかなうものでした。アプリ自体のユーザー数が増加する中、スキャンに起因するお客様からのお問い合わせが以前と比べ格段に減ったこともスキャンディットのデータキャプチャ技術を導入した効果の一つだと考えています。今後もより一層カルビーならではの体験価値をお客様に提供できるようなコミュニケーションを確立していきたいと考えています。」