須坂市 実証実験事例
罠を加速度センサーで遠隔監視
タヌキやイノシシなどの害獣を捕獲するために罠を仕掛けますが、罠の状況を巡廻監視するのは、管理者にとって大きな負担です。そこで、この負担をセンサー付RF監視タグ、M2Mアダプタ、モバイル通信を使用したIoTによって解決しました。
箱罠やくくり罠に捕獲されたタヌキやイノシシなの害獣は、逃げようと暴れます。その振動を加速度センサーで検知し、信号を中継器に送信します。中継器は、M2Mアダプタとモバイル通信を使用してメー ルサーバに転送します。そして、メールサーバは、罠の管理者に罠の状況をメールします。
AC電源供給された中継器 |
くくり罠に監視タグを設置 |
箱罠に監視タグえを設置 |
くくり罠でタヌキを捕獲 |
導入の効果
中継局から約100mの範囲にRF監視タグをくくり罠に3個、箱罠に1個を仕掛け、害獣が捕獲されたことをメールで通知することにしました。1ヶ月の実証実験期間に2匹のタヌキが捕獲でき、メールで通知することができました。
今回の実験では、RF監視タグを袋にいれて罠に取付ましたので、袋が食い破られてしまいました。そこで、RF監視タグを木に近い場所に直接取り付けることにしました。
システム概要
加速度RF監視タグ
- 加速度の検知範囲を1.2G~4Gに設定したところ誤検知が多かったので、1.5G~4Gに設定変更しました。
- 加速度センサー監視タグを装着した罠は、中継器から約100mの距離に4ヶ所仕掛けました。
中継器
- 今回は、AC100Vが供給できましたので、中継器の電源はこれを使用しました。
- モバイル通信は、AINIX MOBILE 15MB定額サービスを使用しました。
メールサーバ
- メールサーバでは、3分間に3回以上の加速度を検知した場合に捕獲メールを送信するように設定しました。
- 夜間は、メール送信を停止し、夜間に捕獲された情報は、朝6時に一括で捕獲メールを送信しました。
- バッテリーレポートは、1日に1回、朝6時に送信しました。