次世代電子ラベル Newton を10月より販売開始
次世代電子ラベルNewton ESLを10月より販売開始
従来モデルの2倍の電池寿命、10倍の更新速度を実現
自動認識システム開発のアイニックス株式会社は、韓国SoluM社の次世代電子ラベルNewton ESL(Electronic Smart Label)を10月より販売開始します。電子ラベル ESLは、無線によってリアルタイムに表示更新できる電子表示器です。次世代モデルのNewton ESLでは、従来モデルと比較して2倍の電池寿命、10倍の更新速度など、大幅に性能が向上しました。
電子ラベルESLは、スーパー、小売業における値札を電子化した電子棚札として誕生しました。これは、売価変更の際に生じる表示ミスを解消し、値札貼替作業と印刷コストの削減を実現します。現在、その活用範囲は工場、倉庫、事務所、病院等にも広がり、現品票、作業指示書、カンバン、棚札、ロッカー名札、患者名札等として使用されています。電子ラベルESLは、昨今注目されているダイナミックプライシングに対応するばかりでなく、課題である人手不足やペーパーレス化の解決方法の一つとして期待されています。
電子ラベルESLの表示部には、視認性の高いE-ink社の電子ペーパーが採用されています。白/黒/赤または白/黒/黄の3色での表示が可能で、文字や数字だけでなく、バーコードやイラスト、写真等を表示させることもできます。表示サイズは最小1.6インチから最大11.6インチまでの10種類が用意されています。解像度は従来モデルと比較して約20%向上し、1.6インチが184 dpi、2.9インチが145 dpiとなり、保存できる画面数は従来の3画面から7画面に増加しました。
従来モデルで一部の製品に搭載されていたLEDとボタンは、7色のマルチカラーLEDと2つの多機能ボタンとして全ての製品に標準搭載されており、様々な表示や操作を自由にプログラムすることができます。マルチカラーLEDは180度の角度から視認可能で、LEDピッキングや在庫補充タイミングの通知、バッテリ低下等の動作状況の確認にも役立ちます。多機能ボタンは、画面の切り替えや店員の呼び出し、ピッキング完了時のLED消灯や障害発生時の通知等に利用できます。
Newton ESLでは、バッテリ寿命が大幅に向上し、1日2回の表示更新で10年以上のバッテリ寿命を実現しました。電池寿命が大きく伸びたことにより、現場でのバッテリ交換の負担を大幅に軽減することができます。バッテリはボタン電池で、どこでも容易に入手可能です。
また、画面の耐久性は従来よりも80%以上向上し、最大323 kg m/s²の耐衝撃性能とIP67の防塵防滴性能を備えています。これらにより、落下や衝突による破損や、水や埃の画面への侵入を防ぎ、ディスプレイの表示を鮮明な状態で長期間保つことができます。更に、冷凍庫に対応したフリーザモデルは、-25℃の環境下でも使用可能です。
Newton ESLでは、ESLを管理するゲートウェイもリニューアルされました。全く新しいNewtonゲートウェイは、半径30mの通信距離をカバーし、1台で最大5万枚のラベルを管理することができます。また、従来の10倍もの更新速度を実現し、3,000枚のラベルを5分以内に全て書き換えることが可能です。無線周波数は60チャネルをサポートし、自動選択機能により素早く最適なチャネルに切り替えることができるため、周囲のWiFi環境の影響を受けることなく、安定した運用を実現することができます。
Newton ESLの価格はオープン価格です。スモールスタート用のトライアルセットは2.9インチESLラベル20枚とゲートウェイ、サーバーソフトウェアの組み合わせで、参考価格は48万円です。小売業、製造業、物流業、病院、オフィス、イベント等の市場に、初年度2億円の販売を見込んでいます。
Newton ESL フリーザラベル
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Newton ゲートウェイ
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