加速度センサ付RF監視タグ、赤外線センサ付RF監視タグにより罠に掛かった動物を検知し、その情報をM2Mでメールサーバに転送、管理者に捕獲メールを送信します。
害獣を捕獲するために罠を仕掛けますが、罠の状況を巡廻監視するのは、管理者にとって大きな負担です。そこで、この負担をセンサー付RF監視タグとM2Mアダプタを使用したIoTによって解決しました。
箱罠やくくり罠では、捕獲した害獣は、逃げようと暴れます。その振動を加速度センサで検知し、信号を中継局に送信します。また、囲い罠では、中に入った害獣を赤外線センサで検知し、同様に信号を中継局に送信します。
中継局は、受信したセンサ信号をM2Mアダプタにより、モバイル通信を使用してメールサーバに転送します。そして、メールサーバは、罠の管理者に罠の状況をメールします。
害獣が箱罠に入ったかを確認したい
箱罠の上部に加速度センサ付RF監視タグを設置します。害獣が箱罠に入ると、大きく暴れますので、加速度センサがそれを検知し、害獣の存在を確認します。風やいたずらの影響を最小化するために、検知回数が3分間に5回以上の場合のみ、検知結果をメールサーバに転送します。
害獣がくくり罠に入ったかを確認したい
くくり罠に加速度センサ付RF監視タグを設置します。害獣がくくり罠に掛かると、大きく暴れますので、加速度センサがそれを検知し、害獣の存在を確認します。風やいたずらの影響を最小化するために、検知回数が3分間に5回以上の場合のみ、検知結果をメールサーバに転送します。
害獣が囲い罠に入ったかを確認したい
囲い罠の隙間、或いは、内部に赤外線センサ付RF監視タグを設置します。害獣が囲い罠に入ると、赤外線センサがそれを検知し、害獣の存在を確認します。検知距離は、最大12mです。風や雪などの影響を最小化するために、検知回数が3分間に5回以上の場合のみ、検知結果をメールサーバに転送します。
カメラで害獣の状況を確認したい
赤外線カメラを中継局に接続することにより、捕獲された害獣の状況をスマホやタブレットで確認することができます。監視タグからの検知信号で送信されたメールを見てから、カメラサーバに接続しリアルタイムに監視します。また、録画を見ることもできます。
モバイル通信のコストを最小化したい
センサの検知頻度は少なく、また、1回のデータ量も少ないので、パケット量を制限した安価なAINIX MOBILEを使用します。また、中継局に複数の監視タグを接続できますので、複数の罠を1回線のモバイル通信契約で済ませることができます。
中継器のバッテリ消費を少なくしたい
中継器を常時動作状態するために、大きなバッテリが必要です。そこで、中継器は通常OFFにしておき、監視タグが検知したときにONにして、検知信号を送信します。このような電源制御により、大きな省電力が可能です。
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加速度RF監視タグ
0~±4Gの範囲をXYZ方向に2mGの精度で検知する加速度センサーを搭載しています。1.5G以下は、検知しないように設定しています。通信距離 最大1Km